インフラの老朽化とそれを支える人材不足という二つの課題は、日本経済にとって喫緊の問題です。橋梁塗装業界では、これまで「環境配慮」と「作業効率」、さらには「労働環境改善」の3つをすべて満たす施工方法を実現することが困難とされてきました。しかし、循環式ハイブリッドブラストシステムの登場により、その状況が変わろうとしています。本記事では、このシステムが如何に地域インフラの維持管理と人材確保の両立を実現するのか、東海地域の実例を通じてご紹介します。
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インフラ老朽化が急速に進む日本の現状

全国で進む橋梁老朽化と塗装劣化
日本全国には約70万橋梁が存在し、そのうち多くが高度経済成長期(1960~1980年代)に建設されました。これらの橋梁の老朽化は、単なる表面的な問題ではなく、構造体全体の耐久性を脅かす深刻な課題です。特に塗装の劣化は防食機能の喪失を意味し、鋼製橋梁の錆進行を加速させます。
東海地域、特に名古屋市内には936橋梁が存在し、その多くが補修・塗装工事の対象となっています。伊勢湾に面した海浜部では潮風に含まれる塩分による塩害が顕著で、鋼構造物の腐食速度が内陸部の2~3倍に達することが報告されています。国土交通省の「インフラメンテナンス国家戦略」により、今後10年間で橋梁塗装・補修工事の発注量は飛躍的に増加することが見込まれています。
建設業が直面する構造的な人材不足危機
労働人口減少と職人の高齢化
日本全体の労働人口が減少する中で、建設業界の人材不足はさらに深刻です。建設労働者の平均年齢は58歳を超え、若年層(20~40代)の新規入職者が著しく不足しています。橋梁塗装は特に高所作業が多く、身体的負担が大きいため、「3K(きつい・汚い・危険)」というイメージが払拭されず、若い世代から敬遠されています。
仕事量の増加と人材の矛盾
インフラ整備需要は増加し続けているのに、施工を担える職人は減少し続けるという矛盾が生じています。これは単なる採用難ではなく、従来の施工方法では労働環境の改善に限界があることが根本的な原因です。既存の塗装工法では、高所での粉塵曝露、長時間労働、環境規制対応コストの増加が避けられず、結果的に若年層から敬遠される悪循環が生まれています。
若年層が避ける理由
労働環境:粉塵・騒音・高所作業による身体負荷が大きく、職業病リスクが高い
待遇面の課題
給与・福利厚生:他業種との待遇格差、雇用の不安定性が若年層を遠ざけている
育成体制の不備
キャリアパス:未経験者でも活躍できる明確な育成プログラムが不足
循環式ハイブリッドブラストシステムが課題を一挙に解決
環境配慮と作業効率の両立を実現する革新技術
循環式ハイブリッドブラストシステムは、従来のサンドブラスト工法の欠点を克服した次世代技術です。このシステムの最大の特徴は、投射材を循環させて再利用することで、環境負荷を大幅に低減させながら、高い施工品質を維持する点にあります。
従来の開放系ブラスト工法では使用した投射材が大量に廃棄されるため、環境規制への対応コストが嵩み、施工単価が上昇していました。これに対し、循環式システムでは投射材を繰り返し利用するため、廃棄物量が劇的に減少し、処分コストが低減します。さらに、ハイブリッド化により複数の投射材を組み合わせることで、あらゆる橋梁材料(鋼、コンクリート、アルミニウム等)に対応した高品質な素地調整が可能になります。
労働環境改善による人材確保の実現
このシステムが人材不足解決に繋がる最大の理由は、労働環境の抜本的改善にあります。密閉型設計により粉塵飛散がほぼ皆無となり、職業病リスクが大幅に低減されます。これにより、若年層が安心して長期キャリアを築けるようになるのです。
橋梁塗装職人としてのキャリアパスと待遇
未経験からプロフェッショナルへの道のり
革新的なシステムの導入企業では、未経験者を積極的に採用し、段階的に技術を習得できるカリキュラムを用意しています。基本的な安全教育からスタートし、道具の使用方法、ブラスト工法の基本操作、塗膜検査、品質管理へと段階的にステップアップできる環境が整備されています。
重要なのは、このような充実した育成プログラムが存在することで、若年層でも「この職場で長期キャリアを築ける」という確信を持てるようになることです。技能習得に応じた給与体系(技能手当・職長手当等)により、同じ職場に長く勤続しながら着実に給与を増やしていくことが可能です。
安定した雇用環境と充実した待遇
建設業界全体では「雇用の不安定性」が課題ですが、東海地域における橋梁塗装工事の継続的な受注体制を構築している企業では、以下のような安定した雇用環境を整備しています:
給与・待遇
日給:13,000円~18,000円(スキルレベルにより決定)で、経験と技能に応じた適正賃金を保障
労働時間と休日
完全土日祝休み・残業なしを原則として、安定した生活リズムが守られます
住宅サポート
寮・社宅・住宅手当により、県内外からの入社者の生活基盤をサポート
さらに、資格取得費用を会社が全額負担し、技能講習・安全衛生教育への参加をバックアップする環境も整備されています。足場の組立等特別教育、玉掛け作業者安全衛生教育、高所作業車運転技能講習など、橋梁塗装業務に必要な資格取得が促進されており、職人としての市場価値向上に直結します。
循環式ハイブリッドブラストシステムの導入企業である株式会社ハシモトは、愛知県名古屋市港区(052-301-3666)に本拠を置き、このビジョンを実現するために日々奮闘しています。一般建設業 愛知県知事許可 第111412号、登録電気工事業者 愛知県知事届出 第240007号の正規認可を取得し、東海地域での橋梁塗装工事の受注が増え続けている状況で、新たなチームメンバーを募集しています。
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